おいしい「お米」をおいしく食べる!
今、日本の朝の国民的テレビドラマのヒロインは初の外国人女性シャーロット・ケイト・フォックス(Charlotte Kate Fox)さんが演じている。
マッサンホームページ
ドラマのストーリー:
1920年頃。日本は大正時代。
スコットランド人女性のエリーと日本人男性のマッサンが、スコットランドで出会い日本へ移住し結婚。日本初の日本産のウイスキーを作る夫とその夢を支える妻の話だ。
これは実在したカップルを元に作られている。
そのドラマで印象に残ったシーン—-
「始めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣くとも蓋とるな」という台詞
これは日本に古くから伝わる、お米を美味しく炊くための火加減を表した言葉。
このコツを日本に来たばかりのエリーが、何度も失敗を繰り返し一生懸命「飯炊き」を覚えるシーンを見て、日本人としてうれしく思った。
本来は「始めチョロチョロ、中パッパ。ジュウジュウ吹いたら火を引いて、赤子泣くとも蓋とるな。最後にワラを一握り、パッと燃え立ちゃ出来上がり」となる。
初めは中火。
鍋が温まったら強火で沸騰させる。
吹きこぼれたら火を弱め中火にし、
何があっても蓋を取らない!
最後に少しだけ火を強め、
蒸気を飛ばしてできあがり。
という意味である。
今は日本の最高の発明品「炊飯器」があるのでスイッチを入れればすぐできるが、
昔の日本では大きな釜でご飯を炊くのが常識だった。女性は「かまど」でご飯が炊けなければお嫁にいけない。
何度か釜で炊いたご飯を食べたことがあるが、炊飯器とは違う風味と食感がある。
日本でお米を食べるなら、やはり釜で炊いたお米を食べたい。
東京都内でも数店で「かまど」でご飯を炊いたものを出してくれるお店がある。
その一つ「ごはんや一芯 代官山」は和風を意識したモダンなお店で昔の日本の食事スタイルを提供。
店の中央には大きな「かまど」があり、各テーブルにはお櫃(Wikipedia:日本語)にご飯を入れて運んできてくれる。
現代の日本で「かまど」を用意することは容易ではないが、鍋を使って手軽にご飯を炊くことができる。
特に土鍋で炊いたご飯は「かまど」で炊いたものに近い味わいがあるのでぜひ試してほしい。
写真提供:Rin:http://rin-shopping.jp/kamadosan.html
【Writer】Tokyo de Asobo : Yoshida