Blue Bottle Coffeeも参考にした?! 日本の喫茶店
アメリカで人気のBlue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)というコーヒーショップが
2015年2月6日に清澄白川にオープンします。
ブルーボトルコーヒーってなに?
2002年にジェームズ・フリーマン氏が本当に美味しいコーヒーを求めて創業。
james freeman / Christopher.Michel
自宅のガレージでコーヒー豆の焙煎からスタートさせたことから、「コーヒー界のApple」と呼ばれています。
IT業界ではないのに、グーグルやツイッター関連のIT企業や投資家などから投資を受けているようです。
参考:http://www.gv.com/sprint/
サードウェーブコーヒー
ブルーボトルコーヒーを語る上で重要なキーワードは「サードウェーブコーヒー」です。
19世紀にコーヒー豆の大量生産が可能になり、浅煎りのアメリカンコーヒーが身近になった「第一の波」
Coffee / j.reed
1980年代から深入り豆が流行し、スターバックスやタリーズなどのコーヒー店が続々登場した「第二の波」
濃いコーヒーにミルクやシロップと合わせることでデザート感覚でコーヒーが飲めるようになりました。
注文するとスピーディーに出来上がります。
Starbucks – Peppermint Hot Chocolate / Calgary Reviews
日本では「スタバ」があることが「都会」のステータスになっています。
そんな中やってきた第三の波…
簡単に言うと「統一されたものではなく、一杯ずつを丁寧に淹れ、店ごとに豆や入れ方にこだわりを持つ」というものが「サードウェーブ」と言われています。でもこれ、もう日本にありますよね??
そう、「喫茶店」です。
ブルーボトルコーヒーは喫茶店がお手本
Time for coffee. / Christopher.Michel
海外旅行で休憩の度に思うことは
イタリアのエスプレッソ・トルコのチャイ・中国や台湾のお茶…
日本の「喫茶店」でコーヒーを飲むというのは世界のそれらとは何か違うものを感じていました。
日本の文化のひとつとして「喫茶店」というものを海外の人に是非お勧めしたいと以前から思っていたところ…
この記事を見て驚き!
ブルーボトル創業者のインタビューにもあるように、お手本にしたのは日本の「喫茶店」だそうです。
参照:http://magazine.tablethotels.com/ja/2013/02/brewing-in-belize/
そして、さらに驚いたのは、私も大好きなお店を彼も挙げていることです。
渋谷「茶亭羽當(チャテイハトウ)」、銀座「カフェ・ド・ランブル」、表参道の「大坊珈琲店(ダイボウコーヒーテン)」
なので、今回は本当は広めたくない!けど、
ブルーボトルのCEOもお気に入り!日本の喫茶店3店をご紹介
喫茶店で何を頼んだら良いか分からないとき、そのお店のベースとなる「ブレンドコーヒー」を注文するのが一番です。
茶亭羽當 in渋谷
渋谷のスクランブル交差点から徒歩5分くらいの路地裏にあります。
賑やかな渋谷からは、想像できないほど静かでくつろげるお店です。
まず始めに冷たく美味しい水が出るのも好きです。(もちろん無料)
ブレンドコーヒーは少し酸味がありさっぱりめです。
たくさんの器の中から一つを選んでくれるので、行く度に違う器です。
羽當オリジナルブレンド 850円
店名:茶亭 羽當 (チャテイハトウ) 営業時間:11:00~23:30(L.O.23:00) 住所:東京都渋谷区渋谷1-15-19 二葉ビル 2F |
カフェ・ド・ランブル in銀座
駅からかなり離れた銀座の端にあり、観光ではなかなか来ないエリアです。
ここへわざわざ来ていると思われる常連のおじさんがたくさんいます。
今回紹介した3店の中では一番好きなコーヒーです。
看板に「コーヒーだけの店」書いてあるように、メニューにはコーヒーしかありません。
ブレンドコーヒー No.2 カフェ・クレーム 普通カップ 700円
店名:カフェ・ド・ランブル (CAFE DE L’AMBRE) 営業時間:[月~土]12:00~22:00(L.O.21:30) [日・祝]12:00~19:00(L.O.18:30) 住所:東京都中央区銀座8-10-15 SBM BLDG 1F |
Coffee Tram in恵比寿
表参道にあった大坊珈琲店はもう閉店してしまいましたが、
恵比寿の「Tram」でその味を受け継ぐコーヒーを飲むことができます。
深煎りの豆を丁寧に丁寧に、ゆっくりと入れてくれます。複数人で行くと出て来るのはかなり遅いです。カップに半分くらい入れられたコーヒーを見て初めは少し少なく感じました。
しかしかなり濃いしっかりとした味のコーヒーなので、ちょうどよい分量です。
「薄め」で頼むと薄めのコーヒーにしてくれます。
ブレンドコーヒー 500円
こちらのお店
夜はBar Tramとしてアブサン専門のバーに変わります。
アブサンはヨーロッパで一時は製造禁止になった魅惑のお酒です。
薬草の香りが強くアルコール度数もかなり高いですが、
伝統的な飲み方だけでなく、飲みやすいカクテルにしてくれるので夜もおすすめです。
Wikipedia:アブサンとは / about Absinthe
店名: Coffee Tram(コーヒー トラム) 営業時間:COFFEE (火〜日)10:00〜19:00(L.O 18:30) BAR (月〜木)19:00~27:00 (金・土)19:00~28:00 (日・祝)19:00~26:00 住所:東京都渋谷区恵比寿西1-7-13 スイングビル 2F |
どの店もお勧めの席はカウンター。コーヒーを淹れる様子を目の前で見ることができます。
コーヒーができるのを待つ時間すら楽しいのが「喫茶店」の良いところだと思います。
この3店に限らず、日本にはたくさんの素敵な喫茶店がたくさんあります。自分好みのコーヒーを見つけるのをお勧めします。
「日本の喫茶店」を知った上でブルーボトルコーヒーのコーヒーを飲めば、より深く味わえるのではないでしょうか?
ブルーボトルについてもっと知りたい方はこの記事がお勧め(日本語のみ)
http://wired.jp/special/2015/bluebottle/
【Writer】Tokyo de Asobo : Yoshida