観光ついでに「浅草演芸ホール」で初めての落語体験
近年は落語ブームと言われ
少し前ですがドラマの「タイガー&ドラゴン」やアニメの「じょしらく」、最近では立川談春さんの「赤めだか」がドラマ化されたり、アニメの「昭和元禄落語心中」など、落語を身近に感じ題目の細かい描写や仕掛けを知ると、興味深く楽しく見ることができます。しかし現代に生きる者としてはやはり「落語」というと日本古来の伝統芸能。
なかなか触れることはなく、庶民的なイメージはありません。
テレビで見ても何を言っているか理解できず、眠くなる…そんな次元の芸能でした。
そんな落語を生で見てみよう!ということで
浅草観光のついでに「浅草演芸ホール」へ行ってみることにしました。
浅草演芸ホールのルール
システムもわからず、入り口に突っ立っていると、チケット売りのお姉さんが説明してくれました。
- 朝から晩(11:40〜21:00)までいても大人は¥2,800
- 一度出たらおしまい
- 自由席しかないので立ち見もありえる
- 人気の噺家さんは混むよ
- 休憩時間の間に席を立つ人が多いから、座りたかったら休憩時間の少し前に入っておくのがおすすめ
ということで、「◯◯分にまた来るといいよ」とのこと。
演芸ホールは飲食自由でホール内にも売店がありますが、せっかくの浅草なのであたりを散策し、美味しいテイクアウトを見つけます。
言われた時間に再び浅草演芸ホールへ。
まずは売り場でチケットを買います。
少し中を散策。
トイレの案内も粋です。売店の内容も充実。
林家ペーパー師匠のCDもあるようです。
そして、いざ革張りの赤く重たい扉を開けると、そこは別世界!
生演奏で太鼓や三味線のお囃子が流れ、舞台には年期の入った「心酔」の額と提灯の雰囲気が昭和の空気にタイムスリップしたようです。
一階席は300以上はあるでしょうか? でも満席!
二階席もありますが、舞台を見下ろすような角度です。
立ち見の人に混ざり、休憩時間を待っていると席を立つ人がいたので、運良く座れました。
買ってきた花月堂のメロンパンを幕間の間に食べながら、余裕の観覧。
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あとから来た人はほとんどが立ち見のようでした。
売り子のお姉さんの話を聞いておいて本当によかった。
若手から大御所まで、手品あり落語あり漫才あり。
Wモアモアさんの漫才では浅草ならではの「常香炉(線香を備える場所)」の話。
宗派によって違うのでしょうが、あそこは「煩悩を捨てる場所」みんなそれを拾って体に付けていて、それを外国人が見て真似ていて面白いね。という内容!
私もいつも煙を浴びていたので、驚きでした。
落語は古典的な内容でも、少しアレンジして現代の内容に合わせてあるので、理解がしやすいです。
テレビでも時々見かける笑福亭鶴光さんの「試し酒」という題目。
話の内容も面白いのですが、鶴光さんの演技力に感動。
赤くもない顔がお酒で赤くなったように見え、お酒くさ〜い感じがしてくる。
大御所の三遊亭遊三さんの「長屋の花見」、春風亭小柳枝さんの「小言幸兵衛」などは話の内容というよりは言葉がすっと体に入ってくる不思議な感覚でした。
若手の古今亭今輔さんは完全オリジナル落語。こちらは内容はさておき(笑)
終始笑いっぱなしで口角があがりっぱなしでした。
初体験にしてはなかなか贅沢な落語をみれたのではないかと、素人ながら体感しました。
これはちょっとハマりそうな勢いです。
浅草演芸ホール
【Writer】Tokyo de Asobo : Yoshida